思春期と倦怠期

書きたいことを書くだけ!

すごい!って言える人

「すげー! 俺、感動したわ!」

相手の些細なところでも感動し、瞬時に言葉にできる人が羨ましい。

僕は感動が通り過ぎていった後にじんわりと広がっていく鈍感タイプなので、瞬時に相手を褒めることが非常に難しい。

演劇のアンケートなんか、観た後の30分くらいは「よかったです」以外の語彙力が失われ、それから夜眠るまでの間にどこがどうよかったの分析がようやく始まる。よくTwitterで絵師さんなんかが「いいと思ったら反応をください、それがないとモチベーションが持たないんです!」といった訴えをしているのを見るけれど、僕は彼らにとって叱られる対象なんだろうな。

 

でも、この何事にも感動できるタイプにも僕のお父さんみたいに失敗している人もいるから注意が必要だ。

お父さんはよく「うひゃああ! おいしい!」といって母の手料理を食べるだが、母はいつも「うるさい」と不快そうに小声でいう。

何が嫌なのか聞いてみると「いつも言っているから嘘っぽいし、舌がバカなんじゃないかと思う、自分で失敗したとわかっているときに言われるとむかつく。言えば喜ぶと思っている」だそうだ。

このことから、「すげー! 俺、感動したわ!」を使いこなすには、あくまでも素直な気持ちで言うことと、連発をしすぎてはいけないことがわかる。

僕みたいに、相手を喜ばしたい、なんて下心を持っている時点でこのテクニックは使いこなせないというわけだ。ぴえん。

 

 

そして、「すげー! 俺、感動したわ!」をよく言っていた君も、この言葉が相手を喜ばせると知ってしまった以上、若干の下心が芽生えてしまい使えなくなってしまうかもしれない。

もしそうなったら本当に申し訳ないと思うけれど、君の心は根っからが綺麗だから心配いらないよ。

 

最近はコロナウイルスで不安な人たちを励ませるコメント力が大事になってきている分、言葉の難しさを実感することが多いよね。

大丈夫、見ての通り僕もすこぶる苦手なタイプだから一緒に頑張って行こう。

まだまだ怖くて喋らなくなっちゃうことが多いから、失敗してもいいからとにかく喋ろう!と踏ん張れるような、そんな勇気が欲しいわね。

そうさ、100%ゆーき。