思春期と倦怠期

書きたいことを書くだけ!

駄菓子の宝箱

僕には宝物がある。
それはとても甘くて、ときにしょっぱい。
最高においしい駄菓子のことだ。

 

お気に入りの赤い宝箱の中には、300円という限られた予算内で買ってきた駄菓子の数々が詰め込まれている。
チョコ、チップス、飴、スナック、いろんな種類の宝物たち。

 

優しい僕は、時々宝物を他人にも分け与える。

 

友達にあげると喜ばれるし、ママにあげると最初は遠慮するけれど、最後にはおいしいと笑って食べてくれる。
僕はお菓子も大好きだけれど、他人の笑顔も大好きなんだ。

 

たまに、宝箱の中身が空っぽになって、次の補充日までさみしく過ごすこともあるけれど、そんなときには、次に買う駄菓子のことを考える。
駄菓子屋に足を運び、お金の計算を頑張って、たくさんの組み合わせをけんしょうする。

 

いろいろな可能性を考えていると、寂しい気持ちはいつの間にか忘れてわくわくした気持ちに切り替わるのだ。

 

自分が好きな駄菓子、友達が好きな駄菓子、ママが好きな駄菓子。
次は、どんな宝物にしようかな。