女の子になれなかった日
実は俺、男が好きなんだ…!
というのは冗談で、普通に女の人が好き。
それもめっちゃ好き。もう大好き。
キャッキャうふふしている人たちを見ると「僕も混ぜて〜」って気持ちになる。
どうだ?なかなかの変態だと思ったかい?
あながち間違いではない。
ないのだが、1つ誤解を解いておきたい。
僕は女性のことは好きだけど、正確には男嫌いと言った方が正しい。
男嫌いと言っても男全般が嫌いなわけじゃない。
ただ、学校に通っていた時は8割くらいの男は苦手だった。
テレビのバラエティ番組を真似たようなノリ、面白いことを言えというような圧力、下品な下ネタ。
そういうのが嫌いだから、自然と男が嫌いになった。
だからか知らないけど、体育の授業とかで人前で着替えるのは恥ずかしかったし、
修学旅行で同じお風呂に入るのもすこぶる嫌で仕方がなかった。
大半の男が嫌いなわけだから、自然と女性を好きになる。
そういうわけで僕は女性が好きなのだ。
性的な意味もちろんあるのだろうけれど、それ以上に友達になりたい。と思ってる。
でも、さっき君たちが誤解したように、ここまで説明しなくちゃ、
あるいは説明したとしても僕は変態さん扱いされるわけだ。
キャッキャうふふしてるなかに「僕も混ぜて〜」なんて言ったらどうなるよ?
「は?キモ。どっかいって。男とかまじないわ」である。結構傷つく。
そういうわけで、僕の願いとは裏腹に女性の友達を作るのは難しい。かと言って、男性はこちらからお断りな場合が多い。
性別で人を決めたくはないけど、ほとんどはこんな感じの我が人間関係。
だから僕は友達が少ない。
いっそのこと、「実は俺、男が好きで〜」なんてことになれば人生はもっと変わったのかもしれないけれど、
あいにく僕は本物の女の子にはなれなかった。
ちょっと試してみようとしたけど、
やっぱり無理。
僕はただの、女好きな変態男にしかなれないのだ。
同じ、男好きの変態女さんか、変態が好きな方、どうかお友達になりましょう。
安心してください。変態はここにもいますよ。